供給不足でスチレン価格が上昇

スチレンモノマー価格は 2 月中旬以降安定しており、取引センチメントは弱いものの、低いオファーはほとんど聞かれませんでした。

DCE SM 先物の 2022 年 3 月限は 9,119 元で取引を終えた。前回の決済から 210 元、2.36% 上昇した。スチレンのスポット価格は中国東部で 150 元高の 9,100 元、中国 CFR のスチレンは 20 ドル前後高の 1,260 ドルとなった。

スチレンの生産マージンは 2 月以降さらに悪化しました。堅調なエチレン価格のため、スチレンの生産損失はかなり高かった。その結果、多くの統合されていない生産者は、ユニットをシャットダウンしたり、稼働率を下げたりしました。一部の一貫生産者も稼働率を低下させました。利下げにより、市場でのスチレンの供給が減少しました。

さらに、より多くの生産者が 3 月にメンテナンスを実施します。ZPC は 1 ラインのターンアラウンドを 2 月から 3 月に延期しました。上海SECCOとZRCC-Lyondellも3月にメンテナンスを行います。中国国内の供給は減少します。

国内生産量の減少に加えて、2020 年第 1 四半期と比較して、2021 年第 1 四半期にはより多くの輸出が完了しました。3 月に到着した貨物が再輸出されました。韓国や日本からの供給も減少している。米国のスチレン輸出も、寒波の影響を受けて操業が低下するだろう。中国の 3 月のスチレン輸出量は、約 70 ～ 80kt と推定されています。

下流の需要は緩やかに回復するが、スチレンの供給は減少し、輸出は増加する。スチレン在庫は3月に減少すると予想されます。原油価格の上昇への期待と相まって、スチレン価格は短期的に上昇すると予想されます。